東京ゲームタクト「オーケストラで奏でるRPGの音楽」レポ



 去る6月2日に大田区民ホールアプリコにて東京ゲームタクトの公演が行われました。

 このうち「オーケストラで奏でるRPGの音楽」のプログラム内にROの曲目が含まれることは少し前にROの公式で楽曲リクエスト投票が行われていたことで知って興味があったのですが、同じく気になっていたというアキラの発案によって、シャーリーが復帰前から所属しているアルデバランのギルドのメンバーと総勢4人で行くことになったのです!

 というわけで、以下は私の超個人的主観による感想です。曖昧なくせに長文ですが、せめてちょっと雰囲気だけでもお伝えできれば…。



 この日は複数のタイトルのゲームの楽曲が演奏されたのですが、なんとROがそのトップバッター。いきなり「Title」のアルペジオをピアノが、その後ピチカートストリングスが載りつつ、おなじみの主旋律がフルートのソロ。これがものすごく「ROっぽい」んです。もうそのわずか開幕数秒の時点でものすごい鳥肌が立ったとともに「あ、今日来てよかったわ…」と確信しました。そして後半にかけ徐々に盛り上がっていく壮大な編曲で聴き手のテンションも否応なしに上がります。

 続くゲフェン塔の「Through the Tower」では、静かなイントロからティンパニとスネアの刻みでドキドキ感を盛り立てつつ、途中のメインパートをクワイアが担当している場面もあって非常にドラマチックでした。そして「Theme of Juno」、オーケストラで聴かせてもらえるならぜひやってほしい一曲ですよね。原曲のイメージ通り、かついっそう豪華になっていました。元はギターっぽい音の中間で静かになる部分は木管とチェロが担当していたのですが、それがすごく優しい感じだったのが印象的でした。

 アマツ畳の「Can't go home again, baby」はピアノのグルーブ感はそのまま、昔通いつめたダンジョンの懐かしさと、(厳密じゃないけど)四七抜きを洋楽器で演るという新鮮味が合わさって聴いていてワクワクしました。筝の主旋律はおそらく管楽器が担当されていたと思うのですが、こんな細かくて高低差の大きいメロディをなんで人力で吹こうとか考えちゃったんだろう…と、もうひたすらその技に感動しきり。しかもそのサビが複数の構成でリピートされるのも楽しかったです。

 ここまで立て続けに演奏したところで司会の方が登場。最後の曲目が公式でのアンケートで集まった結果の熱さによってメドレーとなった経緯の紹介と併せ「アンケートに答えた人?」という問いかけがあり、自信満々に挙手するシャーリーとアキラ。なんと舞台上にも上がる手が。

 それが「Wanna Be Free!!〜Theme of Prontera〜Monastery In Disguise」のメドレー。Gvでずっと聴いている「Wanna Be Free!!」は、主旋律を代わる代わる複数パートのユニゾンが担当していたのですが、それがもういろんな職が入り乱れて展開の目まぐるしいGvそのものな雰囲気。そしてそこから静かになって「Theme of Prontera」に繋がって行きます。

 ただでさえフルオケアレンジになったことで、穏やかな空気に加え「これが俺たちの王国の首都だ!」と言わんばかりの重厚感すらあるプロンテラ。この曲ってもともと1、2番でサビのコード進行が異なる箇所があり、そのテンションのかかり方が絶妙に泣きメロ感を含んでいるんですけど、これをオケでやってしまうなんて感激を通り越して危険の領域です。

 そして一転不気味な雰囲気からみんな大好き名無し修道院へ。この曲のカッコよさってチャーチオルガンの持つバロック的なボスボスしさにオーバードライブ味のあるエレキギターの現代的なサウンドが載ることで醸すミスマッチ感によるものが大きいと思うのですが、それらが丸ごとオケアレンジになったことによってまたタイプの違った荘厳さと迫力がもたらされていました。中でも特筆すべきはあの鋭利なクワイアの再現率で、ソプラノがHiHiCまで鳴っていたのは合唱隊が後列にいることがもったいないと思ってしまったほど。いわゆる「サビの裏でAメロが鳴っている」状態まで完全に名無しのそれでした。

 で、名無しが終わったかと思ったら、盛り上がりはそのままでキーをハ長調に上げたプロンテラの主題が現れるんです。最早これに抗える者がいるのだろうか…。もちろんGvGの旋律も顔を出します。わかってた、来ると思った、しかしもうダメだ。もうあざとすぎてズルいレベルです。会場中のROプレイヤーの涙腺が完膚なきまでに叩きのめされた瞬間と言っていいでしょう。

 このようにのっけから最高潮のまますべての曲目の演奏を終えられたのですが、もうそもそもROの楽曲を生で演奏してくれること自体が非常に珍しいのですから、こうして短めの楽曲をたくさん演奏してくれたこともいちプレイヤーとしてとにかく嬉しかった部分のように感じます。



 ROの話題からは逸れますが、他のゲームの曲目についても軽く触れておきますと、ROではGD夢幻アレンジやお散歩プロンテラでおなじみのなるけみちこ女史が、世界観に満ちたワイルドアームズの楽曲で指揮をなさっていたのが凛々しかったです。ROと同じくMMORPGであるFF14の演奏はオケ映えが凄まじく、改めてこのシリーズの水準の高さを見せつけられました。

 驚いたのが、ポケモン金・銀・クリスタルの楽曲の演奏の前に、なんと増田順一氏、一之瀬剛氏が舞台上に登場したこと…これにはもう内心大興奮です。ソウルシルバー本気でプレイしちゃった勢のシャーリーには「26ばんどうろ」…実際にプレイした人には「きみはいま!」と言ったほうが通じるかもしれないあの曲ですが、これが聴けたことがとにかく感動的でもありました。

 まだまだほかにも書ききれないほどの素晴らしい演奏の数々だったのですが、最後にこれは書いておかねば、アンコールが「ビッグブリッヂの死闘」だったんです。またこのアレンジがいいことといったら…。

 オーケストラっていいな、生演奏っていいなという感慨たっぷりのまま過ぎてしまうあっという間の時間でした。この会場に集まったお客さんみんながゲーム好きなんだな〜と思うとなんだかそれだけですごい感じがしますね。オーケストラ自体ゲームやゲーム音楽好きで構成されているというのがいい意味で普通じゃないし、司会のアナウンサーの方までゲーム好きの方で、すべてが丸ごとゲーム好きによるゲーム好きのための演奏会でした。こういった場所に立ち会えて本当に嬉しかったの一言に尽きます。







   





ラグナロクオンライン(RO)のGimleサーバーでプレイしているシャーリーのブログ。
2018年夏に6年ぶりぐらいに復帰しました。プレイ日記やお絵描きを載せています。




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